養育費はもらったほうが良い
養育費を請求しないと約束していた場合、事情変更が特にないケースでは、請求ができず、家庭裁判所での審判などによって決まることもあります。
簡単に言えば、養育費は請求しなければ支払われることがないものですから、どんなケースであれ、必要でしたら、とりあえず請求してみることでしょう。
ご説明してきたように、養育費とは子供へ支払うお金ですから、その親同士が支払わないような取り決めをしたとしても、その後は請求してもらえるようになるケースが多いです。
例えば、離婚した当時は、トラブルがあって頭に血が上っているときかもしれませんし、冷静な判断も出来ないときだったかもしれません。
どちらかに不貞があって離婚する場合など、怒っている最中でしたら、余計に、もとごとを落ち着いて考えられなくなっているときだと思います。
そんな真最中に話し合ったとしても、気持ちのまま「養育費はもらわない!」と約束してもらう人もいらっしゃるでしょう。
ですが、その後は、離婚によって住む場所も変わってきたり、環境が変化してきたりします。
時間が経てば、気持ちも変わって、冷静に考えられるようになるものです。
「あの時はあんなことを言ってしまったけれど、やはり、養育費はもらいたい」と思うようになることも多いでしょう。
そんな時は、過去にどんな約束をしたとしても、とにかく請求してみましょう。
何よりも子供のために使うお金ですから、親の気持ちがどうあれ、養育費はもらったほうが良いと私は思っています。